Boy and Maid 6

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一時間後。
食事を終えた私達は店を出て、車に乗り込んだ。後は屋敷に帰るだけ。



「ご飯も食べたことだし、屋敷に帰りましょうか?」

「……」

「お坊っちゃま?」

「なあ。せっかくだし、このままドライブに行こうぜ!」

「え、ドライブ!?」


何故そうなるの?明日から学校でしょ。授業が始まるんじゃないの。どうしたの、お坊っちゃま。
まだ午後になったばかりだから、行けなくもないけど、アガットさんが反対するのでは…。



「ドライブですか。たまにはいいですね!俺も今日は何もありませんから」

「アガットさん!?」


まさかアガットさんが賛成するなんて思わなかった。いつも控えめなあなたはどこに!?



「そうこなくちゃ。よし!行こうぜ!」

「え、私、帰らないと。仕事が…!」

「オレがワガママ言ったことにすっから!」

「たまには仕事をサボってもいいと思いますよ。俺達は人間なんですから」


ちょっと待って。アガットさん、泣きすぎておかしくなった!?いつもと違うよ!

戸惑う私をよそに、車は屋敷とは反対の方へ走り出した。



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