Boy and Maid 6
入学式も無事に終わり、私は今校門付近でお坊っちゃまを待っていた。
他にも待っている保護者の方も結構いるし。アガットさんは少し離れた場所にある車で待機している。泣いた顔してたから。好奇にさらされるのはかわいそうだ。
今日は新しい教室で自己紹介や先生の話くらいだから、そろそろ終わる頃なはず…。
そう思っていたら、一年生の使用する昇降口から生徒達が出て来た。お坊っちゃまもそのうち出て来るかな。
昇降口を見ていたら、その中から走って出て来る男の子がいた。あれは…。そして、真っ直ぐ私の前に駆け寄ってきた。
「アリス!」
「お坊っちゃま。そんなに急いで走らなくても、ちゃんと待ってますよ」
「それはわかってるけど…。オレが早く来たかっただけだし」
「そうなんですか?」
「そう。だから、早く帰ろうぜ!」
お坊っちゃまと合流して、アガットさんが車で待っている場所まで歩く。
「そういえば、アガットさんと話してたんですが、お坊っちゃまのお祝いをかねて、この後3人でお昼をどこかで食べてから帰ろうかって思ってるんですけど、どうしま…」
「行く!腹減ったし!」
「何食べたいですか?アガットさん、お坊っちゃまの好きなところに連れて行ってくれるそうです」
「マジで?じゃあさ、お前がよく行くところ」
私の行くところ?家族や友達とよく行くのは、ファミレスよね。ファミレスも沢山あるから、季節限定のデザートをチェックしながら連れて行ってもらったな。友達と行けば、シェア出来るし。
「私?いや、私とお坊っちゃまでは住む世界違いますから、口に合うかどうか…」
「んなのわかんねェだろ。食べてみなきゃ!」
そう言って、お坊っちゃまが選んだのは私が教えた普通のファミレス。
もっといいとこあったと思うのにな。ファミレスなんて、私のような庶民がよく行くところだよ。
アガットさんも「懐かしいですねー!」と言っていたから、来たことはあるんだろう。
店内は広々しているせいか、席もゆったりと座れそうだ。まだお昼前のせいか、着いてすぐ席に案内された。メニューを渡すと、お坊っちゃまはまたも目を輝かせていた。隣の席に座るアガットさんと楽しそうに選んでいた。
さて、私も何食べようかな。
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他にも待っている保護者の方も結構いるし。アガットさんは少し離れた場所にある車で待機している。泣いた顔してたから。好奇にさらされるのはかわいそうだ。
今日は新しい教室で自己紹介や先生の話くらいだから、そろそろ終わる頃なはず…。
そう思っていたら、一年生の使用する昇降口から生徒達が出て来た。お坊っちゃまもそのうち出て来るかな。
昇降口を見ていたら、その中から走って出て来る男の子がいた。あれは…。そして、真っ直ぐ私の前に駆け寄ってきた。
「アリス!」
「お坊っちゃま。そんなに急いで走らなくても、ちゃんと待ってますよ」
「それはわかってるけど…。オレが早く来たかっただけだし」
「そうなんですか?」
「そう。だから、早く帰ろうぜ!」
お坊っちゃまと合流して、アガットさんが車で待っている場所まで歩く。
「そういえば、アガットさんと話してたんですが、お坊っちゃまのお祝いをかねて、この後3人でお昼をどこかで食べてから帰ろうかって思ってるんですけど、どうしま…」
「行く!腹減ったし!」
「何食べたいですか?アガットさん、お坊っちゃまの好きなところに連れて行ってくれるそうです」
「マジで?じゃあさ、お前がよく行くところ」
私の行くところ?家族や友達とよく行くのは、ファミレスよね。ファミレスも沢山あるから、季節限定のデザートをチェックしながら連れて行ってもらったな。友達と行けば、シェア出来るし。
「私?いや、私とお坊っちゃまでは住む世界違いますから、口に合うかどうか…」
「んなのわかんねェだろ。食べてみなきゃ!」
そう言って、お坊っちゃまが選んだのは私が教えた普通のファミレス。
もっといいとこあったと思うのにな。ファミレスなんて、私のような庶民がよく行くところだよ。
アガットさんも「懐かしいですねー!」と言っていたから、来たことはあるんだろう。
店内は広々しているせいか、席もゆったりと座れそうだ。まだお昼前のせいか、着いてすぐ席に案内された。メニューを渡すと、お坊っちゃまはまたも目を輝かせていた。隣の席に座るアガットさんと楽しそうに選んでいた。
さて、私も何食べようかな。
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