Guys whom I cannot defea




やべェ……
アリスが“ドラージュ”とかいうカマ野郎に攫われちまった。
アイツの場合、普段からアリスに好意があるのをさらけ出してっからな……
何をするか分かりゃしねェ!
あんな事やそんな事まで……って、何を考えてんだよオレは!
とにかく、ヤツがどこに行ったかを捜さなきゃ──


「ハルク」
「どうかしたのか、ラセン」
「アリス達が部屋でイチャイチャ暑苦しいんだけど」


……逃げも隠れもしねェとはな。
余裕か?
見せつけか?
随分とナメられたもんじゃねェかよ。


「……イチャイチャ?」
「おう。何か、ドラ……ドラ、ドラなんちゃら?がアリスを押し倒して──」
「そいつは敵だろ。何でアリスを助けねェ──」
「だって! アリスも嫌がって無かったから……」
「嘘だろ?アイツは──」


アイツが好きなのは──……


「オレが行く」


真相はオレ自身で確かめるしかない──











〈Guys whom I cannot defeat〉











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