Guys whom I cannot defea
やべェ……
アリスが“ドラージュ”とかいうカマ野郎に攫われちまった。
アイツの場合、普段からアリスに好意があるのをさらけ出してっからな……
何をするか分かりゃしねェ!
あんな事やそんな事まで……って、何を考えてんだよオレは!
とにかく、ヤツがどこに行ったかを捜さなきゃ──
「ハルク」
「どうかしたのか、ラセン」
「アリス達が部屋でイチャイチャ暑苦しいんだけど」
……逃げも隠れもしねェとはな。
余裕か?
見せつけか?
随分とナメられたもんじゃねェかよ。
「……イチャイチャ?」
「おう。何か、ドラ……ドラ、ドラなんちゃら?がアリスを押し倒して──」
「そいつは敵だろ。何でアリスを助けねェ──」
「だって! アリスも嫌がって無かったから……」
「嘘だろ?アイツは──」
アイツが好きなのは──……
「オレが行く」
真相はオレ自身で確かめるしかない──
〈Guys whom I cannot defeat〉
.
1/2ページ