Monochrome




とても怖い夢を見た。
大好きな彼女が壊れる夢──

「そんなワケ、ねェのにな」
「どうしたの?」
「何でもねェ……」


その声に振り向くと、リコリスの腕枕で眠っていた事に気付く。


「ゴメン。腕、大丈夫か?」
「平気よ……タスクは心配性だものね」
「誰に対してもじゃねェぞ。リコリスだけ……」
「ん……分かってる」


そっと、キスを落として愛おしい彼女を見つめる。


「リコリス……」




何度も何度も名前を呼ぶ。
その度に愛おしさも増していく──











〈Monochrome〉











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