Year of the Rabbit




除夜の鐘が響き渡り、新しい年の始まりを祝う声が彼方此方から聞こえてくる。


「卯年……ラヴィの年だね」


そう言って、メアは兎のぬいぐるみを抱き締める。


「兎、ね……」
「ライ。今、疚しい事考えてるでしょ」
「まあな」
「そんな事考える前に早く寝て。朝、忙しくなるんだから」
「は? 何でだよ」
「おやすみ」


メアは答えること無く、布団に潜った。



.
1/2ページ
スキ