Ornithogalum
最近困ったことがある。
「アリス!アリス!」
そう言って、おれの元に駆け寄ってくるのは、一番下のライ様。9歳。何故か少し大きめのジャケットを着ていた。おれは彼女の目線に合わせるように屈んだ。
「どうしました?ライ様」
「見て!」
着ていたジャケットの前を開けた。突然のことにおれは言葉を失う。
何故なら、ジャケットの下はパンツしか穿いてなかったのだから…。
「えっと、一体何をしてるんです?」
「ろしゅつきょうのまねー!」
ケタケタと笑う彼女におれは、頭を抱えた。
誰だよ。この純粋な女の子にこんなことを教えたのは…。悪影響だろ。
「この変態!」
「痛って!」
いきなりおれの頭をはたかれた。てか、この声はオーキッドか。
「いや、おれがさせたわけじゃないから!」
「でも、ライ様の裸を見たでしょ!」
「見たというより見せられたんだよ…」
というか、お子様の体を見ても何とも感じない。おれは健康な男だから、見るなら水着を着たグラビアの女の子の方が見たい。
一番見たいのは、そりゃリクお嬢様だけどさ。恋人ならともかく…。まだ恋人でもないやつに肌を見せるわけもないからなー。
でも、いいの。リクお嬢様は存在しているだけで、おれの癒しだから。
「ライ様、かわいそうに!私が慰めてあげますからね!」
「いやいや、そっちの方がやばいだろ!ライ様に何をさせる気だよ!」
「これだから男は…。ライ様、この変態に近づいちゃダメですよ!襲われちゃいますから」
「おれはロリコンじゃない!リクお嬢様一筋だから!!」
「…やっぱりロリコン」
「違う!」
「アリスになら、ハダカ見られても平気だよ!」
「「よくない!」」
ライ様の発言にオーキッドと同じことを叫ぶ。
「ライ様、もっと自分を大事にして!」
「そうですよ!こんな変態よりは私に見せてください」
「きみの方が変態じゃん!」
「アリスがいい!」
「そんなライ様…!?私よりその男を選ぶんですか!?」
「うん!」
ライ様の言葉にオーキッドがショックを受ける。更におれに抱きつくのを見て、かなりダメージを受けたようだ。
だが、すぐに立ち直り、おれを睨んできた。
「こんなことで勝ったと思わないでよね!」
「思ってねーし!」
ライ様に好かれるのは悪くないけど、好かれる方が嬉しいし。懐いてくれるのは嬉しいんだけど。
オーキッドにライバル意識を持たれるのだけは面倒なんだよな。
「ライ様、もう少しオーキッドに構ってあげてくたさい」
「ヤダ。オーキッド、ヘンタイなんだもん」
おい。ライ様に変態と思われてるのはきみだろ。オーキッド。いいのか、それで。
「あの二人、よくケンカしてるわりには仲良いねー。息もピッタリじゃん」
「どこが」
久々に実家に帰って来たタスクとハルクが廊下を一緒に歩いていた。
「嫉妬してる暇あるなら行けば?ハルクちゃん」
「誰が!あたしは別にアリスのことなんて…」
「素直じゃない女は好きになってくれないよー?アリスはただでさえ、リクしか見えてないんだから。ライみたいに色仕掛けくらいしないと意識してくれないよ」
「……」
「あ、ライと同じことはしちゃダメだからな?あれをお前がやったら…」
「するかよ!」
「なら、いいけど」
本当は少しやってみようかなと考えていたハルクでした(笑)
【END】
「アリス!アリス!」
そう言って、おれの元に駆け寄ってくるのは、一番下のライ様。9歳。何故か少し大きめのジャケットを着ていた。おれは彼女の目線に合わせるように屈んだ。
「どうしました?ライ様」
「見て!」
着ていたジャケットの前を開けた。突然のことにおれは言葉を失う。
何故なら、ジャケットの下はパンツしか穿いてなかったのだから…。
「えっと、一体何をしてるんです?」
「ろしゅつきょうのまねー!」
ケタケタと笑う彼女におれは、頭を抱えた。
誰だよ。この純粋な女の子にこんなことを教えたのは…。悪影響だろ。
「この変態!」
「痛って!」
いきなりおれの頭をはたかれた。てか、この声はオーキッドか。
「いや、おれがさせたわけじゃないから!」
「でも、ライ様の裸を見たでしょ!」
「見たというより見せられたんだよ…」
というか、お子様の体を見ても何とも感じない。おれは健康な男だから、見るなら水着を着たグラビアの女の子の方が見たい。
一番見たいのは、そりゃリクお嬢様だけどさ。恋人ならともかく…。まだ恋人でもないやつに肌を見せるわけもないからなー。
でも、いいの。リクお嬢様は存在しているだけで、おれの癒しだから。
「ライ様、かわいそうに!私が慰めてあげますからね!」
「いやいや、そっちの方がやばいだろ!ライ様に何をさせる気だよ!」
「これだから男は…。ライ様、この変態に近づいちゃダメですよ!襲われちゃいますから」
「おれはロリコンじゃない!リクお嬢様一筋だから!!」
「…やっぱりロリコン」
「違う!」
「アリスになら、ハダカ見られても平気だよ!」
「「よくない!」」
ライ様の発言にオーキッドと同じことを叫ぶ。
「ライ様、もっと自分を大事にして!」
「そうですよ!こんな変態よりは私に見せてください」
「きみの方が変態じゃん!」
「アリスがいい!」
「そんなライ様…!?私よりその男を選ぶんですか!?」
「うん!」
ライ様の言葉にオーキッドがショックを受ける。更におれに抱きつくのを見て、かなりダメージを受けたようだ。
だが、すぐに立ち直り、おれを睨んできた。
「こんなことで勝ったと思わないでよね!」
「思ってねーし!」
ライ様に好かれるのは悪くないけど、好かれる方が嬉しいし。懐いてくれるのは嬉しいんだけど。
オーキッドにライバル意識を持たれるのだけは面倒なんだよな。
「ライ様、もう少しオーキッドに構ってあげてくたさい」
「ヤダ。オーキッド、ヘンタイなんだもん」
おい。ライ様に変態と思われてるのはきみだろ。オーキッド。いいのか、それで。
「あの二人、よくケンカしてるわりには仲良いねー。息もピッタリじゃん」
「どこが」
久々に実家に帰って来たタスクとハルクが廊下を一緒に歩いていた。
「嫉妬してる暇あるなら行けば?ハルクちゃん」
「誰が!あたしは別にアリスのことなんて…」
「素直じゃない女は好きになってくれないよー?アリスはただでさえ、リクしか見えてないんだから。ライみたいに色仕掛けくらいしないと意識してくれないよ」
「……」
「あ、ライと同じことはしちゃダメだからな?あれをお前がやったら…」
「するかよ!」
「なら、いいけど」
本当は少しやってみようかなと考えていたハルクでした(笑)
【END】
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