Doll Ⅰ




「何だ、あのガキ。殺ってきていい?」

「私も。いいよね?パパ」


少女……ロベリアがいなくなっても、二人の殺意は消えることはない。そんな二人にアリスドールは優しく諭す。



「あれは姿こそは幼いが、力はお前達を凌ぐ。下手に手を出すと、逆にやられてしまう。今は放っておけ」

「はーい」

「パパがそう言うなら…」


渋々、頷く二人。
それを見て、笑みを浮かべるアリスドール。しかし、内面では……



(厄介なのが現れたものだ。しばらくは様子見するとしよう。邪魔をしてくるのなら、容赦はしない)



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