序章
そして、優しかったアメジスト様も、豹変してしまう。
「アメジスト様?」
「……」
何か様子がおかしかった。
いつもなら普通に話してくれる、はずだった。しかし、今日の彼はとても冷たい表情をしていた。
「アメジスト様。どうかしたんです……っ!」
ぼくはつい気になって、アメジスト様に近づこうとした。すると、いきなり突き飛ばされた。
「あはは、ははははは…」
「アメジスト、さ、ま…?」
彼は狂ったように笑い出す。
ぼくは、ただ自分の目の前にいる彼を見ていることしか出来ない。
しばらく笑っていた彼が笑うのを止めて、ぼくの腕を掴み、壁に体を押しつけられた。
「もう何もかも壊れてしまえばいい!俺も、お前も!!」
「アメジスト、さ、ま……ん…っ…んぅ…」
その後、ぼくはシトリン様だけではなく、彼女の双子の兄である彼にまで抱かれた。
そして、この日を境にアメジスト様は完全におかしくなっていった───。
【END】
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