序章 side H

「アガット」



そう呟くと、オレの使い魔であるアガットが何もない場所から現れた。キュウ、キュウっと小さく鳴くから優しく頭を撫でた。





「リク兄に伝えて。アイツのことを」

「キュウ!」

「よろしくな」



伝言を頼むと、アガットは姿を消す。これでリク兄にアイツのことが伝わったはずだ。




.
2/7ページ
スキ