Doll 8ーGirl of time




──地下。
流れる水の嫌な臭いよりも、そこに居るであろう人が禍々しさを放っていた。


「ドウスル?  もう時間ガナイぞ?」
「もう少しだ、もう少し……」
「何か掴ンダのか?」
「あぁ。それでアンタに頼みがある」
「言ってミロ」


鼠が数匹、走り抜けた。


「容易い事ダ」


走り抜けたはずの鼠が一匹、人形が刺さり死んでいた。



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