Doll 8ーGirl of time
「ねえ、ハルクってば」
「…………」
午前の授業が終わってハルクは学校に来た。
戦いの後と言うのもあったし、まさか来るとも思わなかったから……
起こさなかった事を怒ってるみたい。
まだ、昨日の事を話せてない。
タスクさんからリクの腕はセツナが回収したとだけ聞いた。
あの人はどうも苦手だ。
「聞いてくれないなら、もういい」
私の機嫌も悪かった。
気になって覗いた中等部。
当たり前だけどリクは居なかった。
そこで先生に捕まり、リクの事をあれこれ聞かれた。
本当の事を言えるわけがなく、誤魔化すも鋭くて……解放されたのが一時間前。
教室に戻ってきたと思えば、遅刻にサボりで今さっきまで説教を受けていた。
今日はどうもついてないらしい。
「──!」
そんな事を考えていると……落ち着かない。
どこ?
教室じゃない。
外……違う!
もしかして、気のせい?
と、ハルクと目が合った。
彼は私と同じように感じたみたい。
「安心しろ、アイツじゃなさそうだ」
Arice・Dollじゃない──
それは何となく、私も思っていた。
じゃあ、一体誰が……?
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