Doll 7-Person is a colander thing




木々の隙間を風が吹き抜ける。


「チッ……」


直ぐに慣れて浄化されるとか言ってたけど、嫌な感覚だ……
まるで──


「生キテイルようだ」


声が重なる。


「そうダロウ? ハルク」
「……Arice・Dollッ!」


ハルクの拳をArice・Dollは軽々と受け止める。


「何をムキにナッテイル?  貴様モ──」
「言うんじゃねェ!」
「認めたくナイ……カ。クククク」
「何がおかしい?」
「分かっているクセニ」


と、薄ら笑いを浮かべる。


「どういうつもりでアリスに呪いをかけた?」
「邪魔されたく無カッタけどネ……」


Arice・Dollは頭をカタカタと揺らした。


「お前、まさか──」



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