Doll 7-Person is a colander thing
「と、まあ……口は悪いし手も早いんだけど一途なヤツ」
「……そうなんですか」
「羨ましい?」
「なんでそうなるんですか」
「……オレっちには羨ましいよ」
タスクさんは空を見つめて言った。
「いるんだ、オレっちにもそういうヤツ……」
寂しそうに感じるのは気のせい……?
「その人って──」
「生きてるよ、一応な」
「ごめんなさい、私……」
「何で謝るんだよ!」
タスクさんがイキナリ声を荒げた。
「……ゴメン。でも、リコリスは元気なんだ。ホント」
「今度、紹介して下さいね」
「アイツに妬いても知らないかんな」
そう言って、タスクさんは微笑んだ。
私には無理をしているように見えた。
──理由は聞けない。
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