Doll 4-Boy of the lost child
「お前、犬を……ダイゴを助けたんだな?……それで……」
「そうだよ。ダイゴもオレも兄ちゃんに助けてもらったんだ!」
「そいつが、Arice・Dollだな?」
「オレとダイゴの命の恩人だよ」
ケインくんはニヤリと笑った。
「……違う……違うの……」
私とハルクには見えてる……
黒い煙が……
“Doll”にされたなんて……
ケインくんは死んでいるなんて言えないよ──
「黒い魂で生きてたらダメだって、ば」
「……誰?」
上、何かがキラリと光った。
「うわあっ!」
「ケインくん!?」
ドス──
ケインくんのお腹に剣が突き刺さる。
「い……いやぁぁあああっ!」
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