Doll 4-Boy of the lost child
今朝の……
ケインくんの事が頭から離れない──
あれからハルクは、ケインくんを捜しに行った。
明日が来なければいい、そう願った。
暗闇の天井が歪んでいく──
「アリス」
「!」
私を起こしたのはハルクだった。
「こんな夜中にどうし……まさか……」
「見付けたわけじゃねェ。でも、見えてきた」
「見えてきた?」
ハルクは窓の外を見つめて、小さく頷いた。
「意味が分からない……」
「……明日、嫌でも総てを理解するさ」
そう言い残してハルクは窓から出て行ってしまった。
「明日……」
空が段々と明るくなっていく──
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