Doll 27-Intruder
「ん? 何これ」
ダークライがテーブルの上や床に散らばるマドレーヌに気が付く。
ぐしゃぐしゃで原型をとどめていないものがいくつもあった……
「これ、メアのか?」
ナイトメアからの返事はない。
「……無視かよ」
やはり、ナイトメアからの返事はない。
「もしかして、寝てんの? おれ、今機嫌いいからきにしねーけどな」
ダークライが服を脱ぐと、身体中が血塗れだった。
彼は特に気にすることもなく、新しい服に着替えて出ていった。
──暫くして、ナイトメアが顔を上げる。
「……あ……れ?」
マドレーヌは数が減り、テーブルの上に乗っていた。
それを見た、ナイトメアの表情が和らぐ。
ナイトメアの目には泪の痕だけが残っていた。
Doll 27-Intruder....END....
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