Doll 27-Intruder





「なー、なー! 今日こそおれに付き合えよ。溜まりに溜まっててさ」


ティアナがリゼルに絡む。


「うぜぇ……!」


拳を振り上げるリゼルに対し、ティアナは期待の眼差しを向ける。


「やめた方がいいよ。ティアナ、余計に興奮するから」


ティアラが言った。


「……変態かよ」
「そう、変態。女も男も見境なし」
「……マジかよ……」
「勉強が出来るって言うのが気に入らないところなんだけどね」
「ティアラちゃん、お兄さんに厳しいんだね」
「……ちゃんと見張ってないと何するか分からないから」


そう言うと、ティアラはアリスの手を引いて教室を出ていく。


「いっそのこと、首に縄つけて縛り付けっか?」


そうリゼルが吐き捨てると、ティアナはYシャツをはだけさせる。


「既に縛り付けてんだって」


青ざめる、リゼル。



.
22/28ページ
スキ