Doll 27-Intruder
「はぁ、だり……」
そう言って、ベッドにた折れ込むドラージュ。
「やけに警戒心強かったわね」
「カラリナでも感じたんだ?」
ドラージュが振り向くと、カラリナは露出の高い服に着替えを終えたところだった。
「……出掛けんの?」
「バイト」
「いってら~」
「その女と人のベッドでヤらないでよ」
「女? あぁ、ティーデか。ははっ、冗談キツ」
カラリナは一瞬、ドラージュを睨むと出ていった。
「…………ティー、本当に……いていいの?」
「……何、泣いてんだよ」
「…………パパ……会いたい……」
「お、おい! ティー!」
「パパ…………パパ……パ──」
ティーデは姿を消した。
「……ティーッ!!」
ドラージュは、ティーデの後を追うように消えた。
.