Doll 27-Intruder
「それにしても、ひどい怪我だな。タスク……」
「……まあな」
「それに、目が……」
リコルがタスクの両目を包帯で覆う。
「…………別に構わない。大切な人が傍にいてくれる、そんな気がすっから」
「……どのくらい、大切だった?」
「言葉には……表せねェな」
リコルが不思議そうにタスクの顔を見る。
──タスクは涙で包帯を濡らしていた。
「た、タスク!?」
「リコル……もっと……たくさん話してくれねェか?」
「え?」
「……お前のその声……もっと聞きたいんだ」
止めどない涙がタスクの包帯を濡らし、流れ落ちていく──
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