Doll 27-Intruder
──二時間目が終わり、アリスと教室に入った。
アリスは寝坊したものの親に心配かけないようにと、登校するって事で途中でわざとらしくも合流した。
「同じクラス、だったんですね」
……妙に棘あるし。
下手すっと、出会った時より印象悪くねェか?
「席も近いんだけどな……転校生?」
アリスの席の隣、見慣れない女生徒が男子生徒に囲まれていた。
彼女はオレに気付くと軽く会釈した。
瞬間、どことなく胸騒ぎがした……ような気がした。
……気のせい、か?
そんな様子をカルロともう一人、見ていた事にオレは気付いていなかった。
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