Doll 27-Intruder





「席はそうだな……リゼルの隣にティアラ。ティアナは──」
「隣、休みかよ……つまんねーの」


そう、ティアナが呟いた。


「すみません。体質的に陽に出来るだけ当たりたくなくて、兄と席変わってもいいですか?」
「配慮が足りずすまないね、構わないよ」
「だって、良かったね。けど、問題だけは──」
「うっせーな」


席を見てティアナは笑顔になる。
そして座るなり──


「おまえ。放課後、おれに付き合わねー?」
「はぁ?」


ティアナに声を掛けられたリゼルは彼を睨みつける。


「おまえ、おれ好みだし」
「……そっち系かよ」
「興味ねーの?」
「ブッ殺されてぇのか、転校生?」
「そっち系か。おれ、殺るのも嫌いじゃねーけど?」
「そこ、お静かに。授業が始まりますよ」


カルロが静かに二人を注意する。


「センセイ、保健室行こうぜ?」


カルロはティアナを睨みつける。


「冗談だっての。つまんねー、教師」



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