Prologue Ⅲ




薄暗い部屋の数少ない電灯の一つが、切れかけなのか点滅している──
その下、机に向かって何かをしている男。
雷が彼を照らす──Arice・Dollだ。


「大分、腕が鈍ってしまっているようだ……」


Arice・Dollは椅子に凭(もた)れ掛かって呟いた。

地鳴りと共にArice・Dollの足元に手足らしきものが落ちて散らばる。


「だが、感覚は生々しく生きている──……はははは。ハハハハハハッ!!」


床に散らばる手足らしきものが、Arice・Dollの声に反応するように不気味に動き出す。
ソレを照らしていた電灯が……点滅を繰り返して静かに消えた──






Prologue Ⅲ....END....
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