Doll 26-Missing




屋根で寝転がる、ドラージュ。


「……イヤな予感がするぜ……」


目を細めて空を見上げる、ドラージュ。


「……ティー?」


目を擦り、もう一度見る。


「……気のせい、か?」
「ねぇ、中に入ったら?」


家の中からカラリナが顔を出す。


「いいんだよ、ココで。落ち着くし」
「寒くないの?」
「べーつに」
「……扱いにくい奴」


カラリナは舌打ちをして、窓を締める。


「…………アホくせ……」


呟いて、ドラージュは消えた。



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