Doll 26-Missing




「そんじゃ……俺も──」


手を振り翳す。
すると、光に包まれた──が現れる。
……ハズだった。


「何も……出ねー、だと?」


クソッ! 何でだ?
悔しさと怒りに拳を握る。
すると、足の震えに気が付いた。

恐怖に怯えてんのか、俺──?

そうこうしている間にもヤツは……ハルクは戦っている。

動け、動けよ! 動きやがれ!!
──けど、身体は言うことを全く効かねー……


「遊びは終わりにしよう──」


その声に呼吸すら止まるかと思った──



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