Doll 26-Missing




「いやぁぁぁああああッ!! リク!! いや──」


取り乱すアリスを見て、Arice・Dollは微笑む。


「そうだ。心が空っぽになるまで、絶望するんだ」
「……ったく、強力な目覚ましじゃねェか……」


ハルクがよろめきながら立ち上がり、Arice・Dollを睨む。


「リゼル、いつまで突っ立ってやがる!」
「う、ウルせー! 寝てたヤツに言われたくねーんだよ!」
「そんなんで、こいつ守れんのかよ」
「テメーこそ」
「誰に言ってやがる」


ハルクの両手が光を放ち、剣が現れる。


「そんじゃ……俺も──」


雷鳴の音が段々と近くなる──



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