Doll 25-Sibling




「アリス。 “此処”は……“誕生部屋”なのかもしれないね」


暗闇の中、リクの声が低く響き渡る──


「どういう──」
「ふふふフフフフフフ……」


リクが……カタカタと震えだす。


──夢であってほしいと願いたい……
全身が恐怖で震え上がる。


「…………リ……ク……」
「見るな、アリス──」


ハルクが駆け寄って、アリスの視界を塞ぐように抱き締める。
──が、完全には塞ぎきれていなかった。

“幸せ”は突然、終わりを告げる──!



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