Doll 25-Sibling




ドサ──
何かが倒れる音がした。
振り向くと、リクがお腹を押さえながら倒れていた。


「リク? リク! どうしたの?」


誰にも気付かれないように、小さな声で言った。



「だ、大丈夫……」
「早く、病院──」


リクに強く腕を掴まれる。


「平気……直ぐに治まる……からッ」
「大丈夫には見えないよ」
「…………あのさ……」
「何?」
「もしも──」


続きはあまりにも小さくて……聞こえなかった──



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