Doll 25-Sibling





「Arice・Doll? ねえ、Arice──」


エリーゼは暗闇に幾度と呼び掛けるも、返事はなく……不気味なくらい静かだった。


「……わたくしを置いて行くなんて……」


そう言った、エリーゼの口許は笑っていた。



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