Doll 23-Clock




「……1日、会わねーだけで。ムシャクシャしやがる! それに何なんだよ、この胸糞悪……っだぁー!」


川縁に寝転がり空を仰ぎ見る、リゼル。


「……寝坊なんかすんじゃなかったぜ」
「まさか優等生に転身するとか言うんじゃねェだろな」
「物思いに耽ってるのを笑いに来たのかよ、ハルク?」
「まぁな」
「テメェ──」
「冗談だっての」


ハルクは掴みかかってきた、リゼルを軽く交わして言う。


「もうフラれたも同然かもな」
「あ? どういう意味──」
「アリスから目、離すんじゃねェぞ?」


ハルクの瞳は殺気に満ちている。


「らしくねーな。テメェこそ、アリスのこと──」
「あぁ。何とも思ってねェよ」
「そんじゃま、行くわ」
「目、離すなってもストーカー化すんなよ」
「なるか、アホ!」



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