Doll 23-Clock




「なぁ、お前。いい加減にしてくんねー? ボクさ、昨日のヤボですんげー疲れてんの」
「……じゃあ、私が癒してあげ──」
「へぇ。カラリナだっけ?  ボクに惚れてんの?」


ドラージュが前髪を掻き上げる。


「え、あ、う、あぁぅあ……」


カラリナは動揺を隠せない。


「それなら、さ。ボクの頼み、聞いてくれる?」


そう言って、ドラージュはカラリナの耳元で囁く。


「ボクの名前は……ドラ、だよ」
「…………ド……ラ」



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