Doll 22-Shadow




「なんちゅー声出してんだよ 」
「え……」


ハルクの声にハッとする。

森の中に居たはずなのに、私……学校の屋上にいる。


「セツナとラセンは……」
「何言ってんだ、お前。いるわけねェだろ」
「……夢なの?」


心臓が音を立てながら波打っている。


「お前さ……俺と話しながら寝てたのか?」
「……そ、そうだね…………変なの……」


妙にリアルな夢だった。
白昼夢って言うんだっけ?

波打つ心臓はおさまらない──……
胸騒ぎがする。



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