Doll 22-Shadow
「はぁ~、自由っていいもんだな! はははっ!」
建ち並ぶ一軒家。
その屋根の上、ドラージュは満月を見上げ呟いた。
「…………で、早速か?」
「初めまして。ドラージュ……でよろしいかしら?」
「あん?」
「髪の毛が長い方と伺っていたので、少し探してしまいましたわ」
「あんた、Arice・Dollの女か?」
「エリーゼ。名乗ったとこでお会いするのは今日で最後かと思いますけど」
「勝手に殺すなし……ボクの強さ、聞いてねーの?」
エリーゼは笑顔で答える。
「興味、ございませんので」
次の瞬間、二人はぶつかり合う──
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