Doll 22-Shadow





生徒達の隙間を縫うように廊下を駆け抜ける、アリス。
リゼルがそんなアリスに気付く。


「あ、アリス──」
「リゼル、ごめん。今、急いでて」
「お、おう……」


真っ赤な顔のリゼルがアリスを見送る。


「な、なんなんだ……名前、呼ばれただけじゃねぇかよ!」


リゼルは顔の熱を振り払うように何度も壁に頭を打ち付ける。
周りの生徒達は不気味がって彼から遠退いていく。



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