Doll 22-Shadow




5限目終わりの休み時間。


「──っ……」
「リク、どうかしたのか?」
「お昼、食べ過ぎたかな」


クラスメイトに囲まれながら、リクは笑いながらお腹をさする。


「なんだよソレ!」
「今日は珍しく食欲旺盛でいつもの倍以上食べたから……」
「私、見てた!  ついに成長期かっ!  って思ったし」
「お前、細いしな!  いきなり詰め込んだらパンクすんの当たり前だろーが!」


リクを笑いの嵐が包み込む。

そんな彼らを 屋上からハルクが見ていた。


「本当に……お前なんだな。けど……何でだ?……何故、奴は手放した?…………何を考えてやがる、Arice・Doll──」



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