Doll 22-Shadow
ハルクとリゼルが同時に地面に寝転がる。
「何で毎晩、お前と拳交えないといけないわけ?」
「ストレス発散」
「……ふざけんな」
「真面目にストレス解消。テメェ相手なら加減もなくやれるからな」
「言うじゃねェの。ま、俺も色々とスッキリさせてもらってるけど」
「お互い様じゃねぇかよ」
深呼吸ひとつ、リゼルが言う。
「さてと。たまには真面目に学校行くか」
「……雪でも降らせる気かよ」
「うっせ、授業とか興味ねぇし! アイツに……アリスに会いてぇんだよ」
「随分ストレートに言うんだな」
「お前に隠したって意味ねぇし」
「しっかし、お前がアリスを……ぷっ!
はははっ!」
ハルクは腹を抱えて大笑いする。
「うるせー……!」
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