Doll 21- continuous rain




ドゴーンッ──!!!

破壊音と共に響く笑い声。
廃工場がみるみる崩れ、塵と化していく。


「すげぇ……これが力?……だとしたら、誰にも負ける気がしねぇ」


リゼルは自身の右手を快感の眼差しで見つめる。
見た目は何も変わらない。
右、掌に時計兎の刻印がある以外は。


「けど……アイツ……ハルクもこの力を持ってやがるんだよな…………ま、使い方次第ってことか」


不敵な笑みを浮かべ、リゼルは右手を翳す。
その手を雷光が照らす──



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