Doll 18-Puzzle piece which disappeared




「パパ。私、パパ以外の人とキスしたんだぁ」


人差し指を唇にあててティーデは甘い声を漏らす。


「奪われたのかい?」
「奪ったの」
「どんな味だった?」
「う~ん……甘い甘い血の味かな」
「嫌だった、ティーデ?」
「もっと味わいたい」


そう言うと、ティーデはArice・Dollに抱き付く。


「味わうといいよ。骨の髄まで」
「ん……」


Arice・Dollはティーデの口に何かをひとつまみ飲ませた。


「……でも……邪魔者がいるの……」


ティーデの呟きはArice・Dollの耳には届かなかった。
別の事を考えていたからだ。
そう、禍々しい殺意を纏って想いを放っていたから──





Doll 18-Puzzle piece which disappeared....END....
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