Doll 16-Dora




「つまらなすぎて、欠伸が出ちゃう」
「折角、目覚めたのにな。可愛そうなティーデ、ははははっ!」
「憎たらしい程、ご機嫌じゃない」
「ボク、恋したんだよね」
「ドラ……ソレ、本気?」
「邪魔すんなよ」
「……しないけど、誰に?」
「秘密」
「あ、そう」


ティーデは薄ら笑いを浮かべながら空を仰ぎ見る。


「ほんっと、つまらない……ふふ」


風でドラージュの髪が舞い上がる。



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