Doll 15ーTell the end and an opening at time




「アリス」


名前を呼ばれて、顔を上げる。
タスクさんが居た。

私は警戒し、距離を取る。
「……例え一瞬でもすげェ楽しかったよ」
「タスクさ──」
「ウソだよ、バーカ」


そう言って、タスクさんも二人を追うように出て行く。
残ったのはバラバラになった心だった──



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