「リコリス、調子はどう？」
「ふふっ。何だか不思議な感じ」
「……オレっちを一人にした罰だろ」
「泣いてるの、タスク？」
「違う……っ」
「ありがとう」


そう言って、リコリスはタスクを抱き締める。
そんな彼女は別の何かを見つめていた。


「もう、一人にすんな。一人は嫌なんだ……」
「……」
「リコリス？」
「分かってるわ……タスク」
「オレっち──」


その先の言葉は口付けによって塞がれた。
「言ってはいけない」というように──


「愛してる」
「私もよ──」


名前を呼び合って、二人は指を絡め合う。



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