Doll 10-Sweet fruit be violated in an evil design
「あら、今日はタスクくん居ないのね」
ご飯を食べているとママが言った。
「うん……」
「いつも賑やかだったんだな」
今度はパパが言った。
リクの居なくなった隙間をタスクさんがいつも埋めていてくれていた。
それが当たり前になっていたんだ。
……リクがいない事が当たり前になっていた……?
嫌だよ──
「アリス?」
「ごちそうさま」
「ちょっと、一口しか食べてないじゃない」
「捜して来る」
逃げるように家を飛び出す。
リクは、絶対に帰ってくる……
何度も自分に言い聞かせた。
その時──
「アリス」
背後から声が聞こえた。
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