「すげー、修羅場ってやつ？」


振り向くと、タスクさんが居た。


「何も、知らないんです……」
「マジかよ。ま、あんなに積極的なアリスは見た事なかったけどね」
「見ていたんですか？」
「偶然だけど」
「それじゃあ、やっぱり私……」
「襲いかかるというよりは、子供が反抗してるように見えたけどな」
「え？」
「ほら、よくあんだろ。下の子ばっかり可愛がられて、自分はほったらかし……素直に言えねェで怒るってのが」
「リンネ……？」
「誰だ、それ」


私はタスクさんにリンネの事を話した。


「二度と会いたくないって言ったのに、変なヤツ」
「夜中だって、私を殺すつもりなら出来た。でも、やらなかった……」
「心配すんなって。オレっちがハルクに話すよ」
「でも……」
「アリスには借りもあるしな。リコリスの事、すげー嬉しかったから」
「ありがとうございます」


理由は分からないけど、誤解されたままは……
喧嘩したままなんて嫌だって思った。

心で彼を感じない事が寂しく感じるなんて──



.


「すげー、修羅場ってやつ？」


振り向くと、タスクさんが居た。


「何も、知らないんです……」
「マジかよ。ま、あんなに積極的なアリスは見た事なかったけどね」
「見ていたんですか？」
「偶然だけど」
「それじゃあ、やっぱり私……」
「襲いかかるというよりは、子供が反抗してるように見えたけどな」
「え？」
「ほら、よくあんだろ。下の子ばっかり可愛がられて、自分はほったらかし……素直に言えねェで怒るってのが」
「リンネ……？」
「誰だ、それ」


私はタスクさんにリンネの事を話した。


「二度と会いたくないって言ったのに、変なヤツ」
「夜中だって、私を殺すつもりなら出来た。でも、やらなかった……」
「心配すんなって。オレっちがハルクに話すよ」
「でも……」
「アリスには借りもあるしな。リコリスの事、すげー嬉しかったから」
「ありがとうございます」


理由は分からないけど、誤解されたままは……
喧嘩したままなんて嫌だって思った。

心で彼を感じない事が寂しく感じるなんて━━



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