初雪が降るまでに【お題サイト様より】
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最近、朝晩とても寒い
雪が降ってもおかしくないくらい
だって12月だもん・・・
なのに・・・
なのにだよ?!
こんな寒い中、公園に私を待たせるなんて!
『ご、ごめん!七草!アラームなんか鳴らなくて;』
白い息を吐き、マフラーをなびかせ走ってきた彼の声に視線を上げる
『もうっ、ずっと一人で寒かったんだからっ・・・』
彼を困らせたくて少し拗ねたように言葉を吐き出した
すると彼は慌てた表情で七草の顔を覗き込みながら身振り手振りで
『ごめん!本当ごめん!次は気を付けるから、今日は何でも奢るから・・・』
何でも奢るって・・・・
『いつもおごってもらってばかりなんですけど・・・?』
そうだったと言わんばかりに更に慌てる彼を見て、
つい・・吹き出してしまう七草。
『ふふっ、もうー・・・いいよ。大丈夫!今度からは気を付けてくださいよー彼氏さん?』
慌てて動かしていた手を自身の頭へと持っていき髪の毛をわさわさを掻きながら笑顔で頷き
『以後、気を付けます!』
そういうと彼は私の首元に自身が巻いていたマフラーを巻きながら
『今日は寒いからマフラー貸してあげるよ、それに女の子は冷やしちゃいけないんじゃなかった?』
『あ、ありが・・・と』
どこから仕入れた情報かわからないけど、そう気遣ってくれる彼に微笑みを隠せず照れ笑いをしていると彼の大きな手のひらが頬を覆い少し驚くと
『雪だ』
『え??あ、本当だー!!』
空からキラキラした雪が降ってきていた
すると彼が・・・・
『初雪だね、そういえば初めてデートした時も初雪だった』
去年の今頃、そうやって覚えていてくれたことにすごくすごく嬉しくて思わず彼に抱き着いてしまった。
もちろん人は小さな公園だからいないけど・・・傍から見たら恥ずかしいかもしれない。
『ねね、また来年もそのまた来年も・・・一緒にこうやって初雪・・・みたいな』
『それは七草が、お嫁さんに来てくれるってこと?』
にやけた彼をの顔を見上げて口を少し膨らませて、相手を困らせるように
『さーて、それはどうかなぁー??』
『え、それは酷くない?ちょっとw』
こうやってまた恋人から夫婦に代わっても一緒に見られたらいいなって改めて思った12月だった。
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