番外編
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『てんめ、ロイ!何すんだ!』
「お前らで決めろと言われたからな。これが一番早い。」
『だったらまずそう言えよ!いきなりぶっ飛ばすヤツがあるか!!』
「生憎この後デートが控えている。さっさと終わらせたいんだ」
『っひいいぃい!?』
パチンと指を弾くロイ。
すんでの所で避けたショスナトはそのまま走り出す。
『ざけんな!!こちとら丸腰だぞこら!素手で勝負しろ!』
「何言ってる。これは余興だ。少しは刺激も必要だろう?」
『道化が嫌っつったのはテメェだろうがー!!』
ドガンッという爆発音と『ぎゃー!』というショスナトの悲鳴が重なった。
ばたりと倒れるショスナト。
そのショスナトに近付きつまらなさそうにため息をつくロイ。
『錬金術せこ…』
「道化役は私じゃない。見てみろ。観客は皆私の勝利を願って…」
顔を上げ観衆へと目を向けるロイ。
そこに聞こえてくる歓声。
「正々堂々戦えー!!」
「卑怯だぞ!!」
「マスタング負けちまえ!」
「彼女返せー!」
「クライスラー大佐がんばれー!!」
「……。」
固まるロイ。
ショスナトは目を瞬かせ、必死に笑いを堪える。
『…ぷふっ…モッテモテですね…ふっマスタング大佐…ぷはっ』
「…消し炭になりたいですかクライスラー大佐」
手袋をはめ直すロイ。
落ち着いたショスナトはこれはまずいとばかりに慌てて立ち上がる。
『…あ、なあロイ、あの話ししていい?』
「なんの話だ」
『お前が俺に告白した話』
「なっ!?」
ダッと走り出すショスナトを追うようにロイの焔が飛ぶ。
ざわつく観衆。
「あ、あれは酒に酔ってたからだと言ったろ!!」
『なんつったっけ…ホラ、俺の頬撫でながら…あ、確かこう言われたな』
「やめろ!!」
『゙君のそのサファイアのような美しい瞳を見ながら朝を迎え「やめてくれショスナト!!」
頭を抱えてその場に崩れ落ちるロイ。
爆音が止み、静けさが包む闘技場で冷ややかな視線がロイに降り注いだ。
「……」
『……』
「……」
『…や、酔っ払ってたから、…ね?』
今すぐ灰になって消えてしまいそうな程落ち込むロイを見て流石にやりすぎたと感じたのか、観衆に語りかけるショスナト。
『あるよね』とショスナトが尚も観衆に同意を求めていると、1人の男が場内へと足を踏み入れショスナトとロイへ近付いた。
背筋を伸ばす観衆。ざわつく声。
観衆の反応に何事かと振り向くショスナトと顔を上げるロイ。
途端に、2人の目は大きく開かれた。
『「ブラッドレイ大総統…!!?」』
「やあ。」と片手をあげるブラッドレイに即座に敬礼する。
ブラッドレイはそれを制すと辺りを見渡し笑った。
「…焔の錬金術師相手に武器も持たず勝利を得るとは、クライスラー君。君は中々の策士だな」
『そんな…決着はまだ着いておりません』
「もう着いたようなものだろう」
はっはっと笑うブラッドレイ。
「しかし、」一変して真剣な表情を浮かべる。
「使用許可もとらずにこう散らかされてはな。」
『「……は?」』
思わずぽかんと口を開けるショスナトとロイ。
急いでヒューズのいた場所に目を向ける。
が、そこにはヒューズの姿はなく別の人物が立っていた。
『……シェスカ』
「は、はいっ」
『…ヒューズは?』
「中佐なら先ほど仕事があると言って戻られましたけど…」
『っ逃げやがったあの野郎ぁああああああ!!!!』
「きゃっ!?」
バッと頭を抱え空を見上げるショスナト。
その隣でロイは「またか…」とうなだれていた。
「何があったかは知らんが、後片付けは頼むよ」
「では。」
そう言って去っていくブラッドレイ。
それを見届けるとパラパラと解散しだす観衆。
2人が落ち着きを取り戻し、周りを見渡した頃にはもう誰もいなかった。
『……ロイ。』
「…なんだ」
『今日飲もうぜ』
「……いやだ」
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夢主vsマスタング大佐でホークアイ中尉とかハボックとか出そうと思ってたのに忘れてた…
◇◇◇おまけ◇◇◇
「おや。鋼の。」
「げっ!?近付くな変態!!見境のない変態!!」
「な!?ま、ちがうぞ!!それには訳が、」
「うっせー!!!」
『プフッ!モテる男は違いますねえー』
「クライスラー大佐!…こんな奴といたらまたナンパされちまうぞ!?」
『お、エド。心配してくれんの?良い奴だなお前』
「ほら、早く行くぞ!」
『はーい』
「まっ…待て!ショスナト!きさま…いつか燃やしてやるからな!!!」
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