疾走STARロマンス
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『だから嫌だったのよこのミッション!!』
「お前が一番乗り気だっただろーが!」
『…へへっ』
「へへっじゃねぇんだよ!サッサと前向いてタマぶちかませ!!」
『いやーん』と言いながらショスナトは銃を構えなおすと迫り来る敵国の兵達に照準を合わせた。
▽▽▽▽
ゴトンッと何度目かの大きな石を轢いて揺れる車。
トールはその車を運転しているクリスマスに悪態をつきながら、同じく荷台に乗っている仲間の顔を見渡した。
疲れきったオッサン共。無駄に元気なティーンエイジャー。
「…10代って疲れ知らずだな」
『確かに10代はそうだったなぁ。懐かしいよ10代』
そういえばコイツに嫌味は通じないんだった、とため息。
『戻りたいなぁー』と1人で話を続けだすショスナトを放って、トールは自分と同じようにドロドロに疲労困憊しているヤンに声をかけた。
「なぁヤン。お前なんかプレゼントでもしたのか?」
「…誰にかは敢えて訊かないが、そんなムダな投資はしないな」
「お、なんだ?株の話か?」
「お前は黙って寝てろガンナー」
『え、株?あんだけ戦った後に今度は頭使うつもり?元気だなー』
「…お前も黙ってろショスナト…」
目頭を押さえながら深いため息をつくトール。
何かを勘繰ったガンナーがショスナトの肩を小突いた。
「何があったんだ?」
『何がって…嬉しかった系?イライラ系?今回のミス系?』
「おいショスナト、お前なんかやらかしたのか」
項垂れていた頭を勢いよくあげたシーザーに『大したことじゃない』と慌てるショスナト。
『実はさ、ヤンがぶら下がってた鎖の連結部分撃っちゃったの私なんだ』
何故か照れたように話すショスナトに、今度はヤンが勢いよく頭を起こした。
「待て、あれお前だったのか!?」
『ごめんねヤン。まさか当たるとは』
「もう少しで大怪我する所だった!」
『けど怪我してないでしょ?良かったよ。心配したし、ヤンに何かあったらって考えたら凄く怖かった』
「誰のせいで、」
頭に浮かぶ限りの汚い言葉をぶつけようと息を吸ったヤンが固まる。
目の前には思いのほか凹んだ表情で無理に微笑むショスナト。
その表情にヤンは全ての怒りも汚い言葉の羅列も飲み込み、ガンナーの腕を殴った。
「いてぇ!?」
『ヤンは転がって倒れたままだし、とにかくヤンの周りの敵を撃ってたの。
そしたら私の方も後ろから敵が来てたみたいで、シーザーが応援に来てくれたんだよね。
全く気付いてなかったからさ。あの時は本当にありがとねシーザー。』
「そういう事だったのか。気にするな」
ポンポンとショスナトの膝を叩くシーザー。
それを見てヤンも少し考えた後、ショスナトの膝をポンと叩いた。
嬉しそうに笑みを浮かべるショスナト。
居心地の悪そうなヤン。
不器用ながらも微笑ましいやり取りに、他のメンバーも穏やかな表情を浮かべた。
『まぁ、それがちょっとやっちゃったミスかな』
「待て。ちょっとじゃないだろ。」
『だってヤン生きてるし無傷だし』
「お前反省してないな!?」
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20160504
20260608添削
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