疾走STARロマンス
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笑顔で走ってくるショスナトにメンバーはそれぞれ違う心境ながら駆け寄った。
「走るな馬鹿!ケガないのか?痛むところは?」
「ショスナト、お前一回空飛んだぜ?人間の動きじゃなかった」
『停めるの苦手なの。でもほら、お陰で受身は格好良かったでしょ!』
「俺のバイクでサーカスごっこはやめろ」
「停車が苦手ってレベルじゃなかったぜ」
「ショスナト!お前ってやっぱ面白いなっ!!」
がばっとショスナトを抱え上げ振り回し出すガンナー。
2回目のそれにショスナトは楽しそうに笑っているが至る所に擦り傷が見えた。
「なんの騒ぎだ?」
「バーニー、俺のバイクが壊された。保険通るよな?」
「お前保険なんか入ってるのか?」
機体から降りてきたバーニーが煙を上げるバイクを苦い表情で見つめた。
慌てて『クリスマスが乗ってみろって言うから』と言い訳が聞こえる。
「どの程度か見ようと思った。まさか乗れないなんて思わないだろ?」
『乗れないと買ってくれないじゃん』
「乗れなきゃ買う意味ないだろ」
「待て、バイクが欲しいのか?なんでテメェで買わない?」
葉巻を吹かしながら眉をひそめるバーニーに、ショスナトは肩をすかせた。
『余裕ないから無理。引越しで限界』
「引越さなきゃ良い」
「その通り」
「急いだって部屋は逃げないぞショスナト」
バーニーの言葉に頷く一同。ショスナトは予想外の返答に慌てる。
『駄目だよ!いつまでも世話になる訳いかないし、次の仕事終えたら出て行くって、約束は約束でしょ!』
「別に構わねえ」
ショスナトが驚いたようにバーニーを見上げていると「まさか…」とヤンが口を開く。
「まさか、一緒に住んでるってんじゃないよな」
「金も家もないってんだから仕方無いだろ」
「くそ、聞いてないぞバーニー!」
「お前に言う必要あるのか?ピングー」
至極当たり前と頷くバーニーを余所に、にやりと見下ろすガンナーを「なんだと?」と睨みあげるヤン。
シーザーとクリスマスとトールは驚いた表情でバーニーを見つめている。
その状況に、ショスナトも居心地が悪そうに腕をさすった。
『けど、掃除とか料理とかは私してるし、邪魔はしてないよ?』
「掃除に料理?同棲じゃねぇか…!」
「馬鹿かお前!?二度とするな!」
『えぇー?それじゃ私ヒモだよー』
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20150911
20250712添削
