雑魚すぎる
べきせ「暑い。でも30℃超えてないだけマシか……。――ん? 誰か倒れてる」
とれも「ゑ」
「…………。おい奇行野郎、生きてるか?」
「……死んでます」
「頭は重症、か。立ち上がれるか? 起こすぞ」
「うぐぐ」
「ここからだときみの家が一番近いよな」
「外で何をしていたんだ?」
「暑さに少しでも耐性をつけようと、日光浴を試みたところまでは覚えています」
「結局耐えられなくて倒れたんじゃないか……」
「そのようですね。――それで、べきせ」
「嫌だ」
「暑さに慣れる練習に協力してくれませんか。倒れそうになったり奇行の前兆が見えたりしたら、なんとかしてください」
「嫌だ」
「玄関に大きなサボテンがあったでしょう? あれを進呈します」
「…………何なりと言いたまえ」
「(チョロい)ありがとうございます」
「懐柔なんて卑怯な真似しやがって」
「偶然サボテンを入手したので。丁度よかったです」
「……それで、何をするつもりなんだ」
「軽い運動をしてみます。睡眠と食事と適度な運動が一番大事らしいですし」
「睡眠はともかく、他二つはだめだめじゃないか。辛いものばっかり食べてるし、運動なんて全然してないだろ、きみ」
「それも昨日までです。今日からの私は――違うんですよ」
「さっきまで倒れてたやつが言っても説得力ないぞ」
「――とりあえず階段を上っては下りてというのを繰り返します。有酸素運動です」
「はあ」
「べきせは真ん中にいてください」
「はいはい」
「……一往復目は余裕です」
「うむ」
「二往復、目、も、大丈夫、です」
「息切れ早くないか?」
「……っはぁ、はぁ……」
「がんばえ〜」
「……ところで、これ、どのくらい、……続ける、ものなんで、しょう?」
「最初だし5分とか10分とかでいいんじゃないか?」
「じゃ、5分……で」
「分かった。でも時間計ってないぞ」
「…………」
「地球が滅亡したような顔するなよ。あと2分で終わりにしよう」
「……頑張り、ます……」
「うん」
「終わり! もういいぞ」
「………………うぅ」
「ほら水飲め。死にかけの魚みたいになってるぞ」
「……もう一生運動しません」
「諦めが早すぎる」
「諦めではありません。決意です。こんなにしんどいなら、不健康でも暑さに弱いままでもいいです」
「こんな後ろ向きな決意するやつ、いるのか……」
とれも「ゑ」
「…………。おい奇行野郎、生きてるか?」
「……死んでます」
「頭は重症、か。立ち上がれるか? 起こすぞ」
「うぐぐ」
「ここからだときみの家が一番近いよな」
「外で何をしていたんだ?」
「暑さに少しでも耐性をつけようと、日光浴を試みたところまでは覚えています」
「結局耐えられなくて倒れたんじゃないか……」
「そのようですね。――それで、べきせ」
「嫌だ」
「暑さに慣れる練習に協力してくれませんか。倒れそうになったり奇行の前兆が見えたりしたら、なんとかしてください」
「嫌だ」
「玄関に大きなサボテンがあったでしょう? あれを進呈します」
「…………何なりと言いたまえ」
「(チョロい)ありがとうございます」
「懐柔なんて卑怯な真似しやがって」
「偶然サボテンを入手したので。丁度よかったです」
「……それで、何をするつもりなんだ」
「軽い運動をしてみます。睡眠と食事と適度な運動が一番大事らしいですし」
「睡眠はともかく、他二つはだめだめじゃないか。辛いものばっかり食べてるし、運動なんて全然してないだろ、きみ」
「それも昨日までです。今日からの私は――違うんですよ」
「さっきまで倒れてたやつが言っても説得力ないぞ」
「――とりあえず階段を上っては下りてというのを繰り返します。有酸素運動です」
「はあ」
「べきせは真ん中にいてください」
「はいはい」
「……一往復目は余裕です」
「うむ」
「二往復、目、も、大丈夫、です」
「息切れ早くないか?」
「……っはぁ、はぁ……」
「がんばえ〜」
「……ところで、これ、どのくらい、……続ける、ものなんで、しょう?」
「最初だし5分とか10分とかでいいんじゃないか?」
「じゃ、5分……で」
「分かった。でも時間計ってないぞ」
「…………」
「地球が滅亡したような顔するなよ。あと2分で終わりにしよう」
「……頑張り、ます……」
「うん」
「終わり! もういいぞ」
「………………うぅ」
「ほら水飲め。死にかけの魚みたいになってるぞ」
「……もう一生運動しません」
「諦めが早すぎる」
「諦めではありません。決意です。こんなにしんどいなら、不健康でも暑さに弱いままでもいいです」
「こんな後ろ向きな決意するやつ、いるのか……」