初登場がこれ?

るくら「ゴ、ゴミが散乱しまくっている……。カラスに荒らされたのかな?」
???「…………」
「(ゴミ漁ってる人いる! こんな明るいうちから堂々と!?)」
「……。お主も邪魔しに来たのか?」
「ええと……」
「やはり昼からだと目立つでおじゃるな……。もう引き上げるから、通報しないでくれると助かるでおじゃる」
「お、おじゃる?」
「ではさらばでおじゃるぞ」
猫「にゃーん」
「あ、猫」
「猫!? 猫ちゃん! 撫でさせて!」
「うわっと! あ、そこ、バナナの皮……」
「あ゙っ!? ――痛い!!! でおじゃる……」
「バナナの皮で転ぶ人って本当にいるんだ〜」
「猫ちゃんは……行ってしまったか。――そこのお主、助けてくれ」
「ほいほい」
「感謝するでおじゃる。お主、名はなんと言う?」
「るくら」
「麻呂は残下ざんげ。残虐の残に、下手人の下でおじゃる」
「……残るに下?」
「うむ。よろしく頼むでおじゃるよ、くらくら」
「(くらくら?)よろしく〜」

「人の営みからこぼれ落ちた残滓を拾い集める――。それが麻呂の生涯をかけて行う仕事でおじゃる」
「つまり、ゴミ漁りを仕事と言い張ってるってこと?」
「市井の人々に向けて言うならば。――寄せ集めの中から僅かな煌めきを求める、高尚な行為でおじゃるよ」
「……高尚な行為なの?」
「無論。本当の輝きには滅多に出逢えぬ。その一瞬を追い求め、日夜駆け回るのが麻呂のような存在――ダストハンター、通称ダスハンでおじゃる」
「やたらと飾り立てた言い回しで神秘的な雰囲気を纏おうとしてるよね? なんと言おうとゴミ漁りはゴミ漁りだし、散らかしていろんな人に迷惑かけてるよ。人に見つからないようにするか、違う仕事をしなよ」
「はにゃ?」
「古っ。それ流行ったの何年も前だよ」
「麻呂は時の流れを超越している故、些事にはこだわらぬ」
「いいから散らかしたゴミを片付けようね。話はそれからだよ」
「あ、はい……」
1/1ページ
スキ