番外編5 宮城旅行仙台編・最終日
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クラゲが目の前の水槽でふよふよと漂っている
やっぱりクラゲは癒し効果があるなぁ
疲れた心が解けていく……
「そんなにクラゲが好きだとはな」
「アクアリウムセラピーって知ってる?
ストレス軽減効果があるらしいの」
「うちの姫様はクラゲにそれを感じてるってわけか?」
「成実はそんなことないの?
やっぱりストレスと無縁な生活を送ってるの?」
「お前が言ったんじゃなかったら、ストレートに暴言だからな、今の……
んーでも、ストレスはあんまり感じないほうかもなぁ
切った張ったでヒリついてた頃よりは生きやすい」
「それはそうなんだけど」
あの頃とはまた違うタイプのストレスがあったりするんじゃ、と思っていたけど、そんなこともなさそう
それならそれで、まぁ……いいのかな
ちなみに兄様と小十郎ははるか先だ
私がクラゲにぼーっとしているあいだに、先へと行ってしまった
「成実も飽きたら先へ行ってもいいのよ」
「勘弁してくれ、お前を一人にしたら俺が殺される」
「何の危険があるっていうの……」
「危険が及ばねぇように俺がいるの、そういうことになってんの
分かったら諦めて守られてろ」
「むう……」
唇を尖らせたとき、イワシのショーの案内が流れた
成実と顔を見合わせて、私たちは兄様を追いかけるのをやめた
イワシのショーは、一番大きな水槽で行われる
一番前は子供たちに譲って、私たちは一番奥の席で観ることにした
「Hey,guys.
合流したな」
「兄様、小十郎!」
「前の列でご覧にならないので?」
「小さい子たちに譲ってるの
それにこういうのは、前で見るよりも後ろで見た方が、広く見えていいかと思って」
「確かにな」
兄様が私の右に座って、成実が私の左に
小十郎は兄様の右に座った
「Show自体は五分程度で終わるらしい」
「音でイワシの群れを操るそうで」
「全員初めて観る感じか?」
「じゃあ尚更楽しみね!」
ショーが始まるまであと五分ちょっとだ
しかし私たちって、はたから見たらどういう集まりだと思われてるんだろう
家族にしては雰囲気が違うし、友達という雰囲気でもないし
よく分からないけど無駄に顔がいい男三人と女ひとり、みたいに思われてそうだな
間違ってはいないけど
「ねえそう言えば、綱元と原田……さんにお土産を買ってないけど、いいの?」
「なんで原田だけさん付けなんだよ」
「原田って呼び捨てにするのは失礼だと思って……」
「宗時でいいだろ
綱元だってそう呼んでるし」
「じゃあ今日だけね」
「明日からもそれでいいのでは?」
「勘弁してよ、今日だけだから頑張ってるのよ」
兄様と成実は言いたげな目をしているし、小十郎は苦笑いだ
何を言われようとこれは今日限りだ!
明日からは元に戻すんだから!
それはそれとして、お土産はどこで買うんだろう
仙台駅で買って帰るつもりなのかな
「そう言えば喜多さ……お喜多は?」
「喜多姐ちゃんなら一足先に東京に帰ったぞ
この六日間、お前の世話ができて嬉しかったって顔してな」
「え!?
私、挨拶もしないまま別れたの!?」
「どうせ向こう戻ったら会えるぞ」
「……それはそうだけど!」
そういうことじゃない、と言いかけた時、音楽が流れ始めた
いよいよショーが始まるらしい
男性の声が開始を告げ、壮大な音楽と共にイワシの群れが動き始めた
まるで意志を持ったひとつの生き物のように、数万匹のイワシが群れをふたつに分け、ひとつになる
子供たちは前のめりだ
私もついつい見入ってしまった
イワシの群れって水中ではこんなふうに動くんだ
「すごいもんだな」
「はい……」
「鰯なんざ捌いて食うもんだと思ってたが、見せ物としても成立するとはな」
「……帰ったら鰯で何か作るか……」
「成実……せめて水族館を出てからにしろ」
「台無しですよ、成実さん……」
「さすがに悪かったと思ってます……」
成実さんが遠い目をして呟いた
悪かったと思うなら言わなきゃいいのに
日差しが差し込む大水槽で、イワシが躍動するショーは、兄様が教えてくれた通り、五分程度で終わった
観客が席を立って散っていく中、私たちはまだ座っていて
「素敵なショーでしたね」
「おう
案外、後ろから見るってお前の作戦、当たってたかもな」
「次はアシカとイルカのショーが十三時から開始とのこと
先に昼食になさいますか」
「Well……OK.
先にlunchと洒落込むか」
「わーい!
実はもうお腹空いてて、ずっと鳴ってたんですよね」
「フードコートあるってよ
とりあえず行ってみるか」
留守さん達が居ないので、席取りもしないといけないもんね
今日は平日だから、フードコートも空いてるといいけど……
ようやく四人で立ち上がって、一階へ降りる階段へと向かっていく
その途中で「ああ」と兄様が何かを思い出したように声を出して、私を振り返った
「今日は敬語もさん付けも無しだって話だったな?」
「なんで諦めてくれないの?」
「Ah?
諦めるのはお前のほうだぞ」
「……絶対に諦めないんだから……」
「何がそんなに嫌なんだかなぁ」
どうして理解を得られないんだ……
そこまで変なことを言っているつもりはないのに……
三人ともどれだけ気に入ったんだ、敬語がない私を
やっぱりクラゲは癒し効果があるなぁ
疲れた心が解けていく……
「そんなにクラゲが好きだとはな」
「アクアリウムセラピーって知ってる?
ストレス軽減効果があるらしいの」
「うちの姫様はクラゲにそれを感じてるってわけか?」
「成実はそんなことないの?
やっぱりストレスと無縁な生活を送ってるの?」
「お前が言ったんじゃなかったら、ストレートに暴言だからな、今の……
んーでも、ストレスはあんまり感じないほうかもなぁ
切った張ったでヒリついてた頃よりは生きやすい」
「それはそうなんだけど」
あの頃とはまた違うタイプのストレスがあったりするんじゃ、と思っていたけど、そんなこともなさそう
それならそれで、まぁ……いいのかな
ちなみに兄様と小十郎ははるか先だ
私がクラゲにぼーっとしているあいだに、先へと行ってしまった
「成実も飽きたら先へ行ってもいいのよ」
「勘弁してくれ、お前を一人にしたら俺が殺される」
「何の危険があるっていうの……」
「危険が及ばねぇように俺がいるの、そういうことになってんの
分かったら諦めて守られてろ」
「むう……」
唇を尖らせたとき、イワシのショーの案内が流れた
成実と顔を見合わせて、私たちは兄様を追いかけるのをやめた
イワシのショーは、一番大きな水槽で行われる
一番前は子供たちに譲って、私たちは一番奥の席で観ることにした
「Hey,guys.
合流したな」
「兄様、小十郎!」
「前の列でご覧にならないので?」
「小さい子たちに譲ってるの
それにこういうのは、前で見るよりも後ろで見た方が、広く見えていいかと思って」
「確かにな」
兄様が私の右に座って、成実が私の左に
小十郎は兄様の右に座った
「Show自体は五分程度で終わるらしい」
「音でイワシの群れを操るそうで」
「全員初めて観る感じか?」
「じゃあ尚更楽しみね!」
ショーが始まるまであと五分ちょっとだ
しかし私たちって、はたから見たらどういう集まりだと思われてるんだろう
家族にしては雰囲気が違うし、友達という雰囲気でもないし
よく分からないけど無駄に顔がいい男三人と女ひとり、みたいに思われてそうだな
間違ってはいないけど
「ねえそう言えば、綱元と原田……さんにお土産を買ってないけど、いいの?」
「なんで原田だけさん付けなんだよ」
「原田って呼び捨てにするのは失礼だと思って……」
「宗時でいいだろ
綱元だってそう呼んでるし」
「じゃあ今日だけね」
「明日からもそれでいいのでは?」
「勘弁してよ、今日だけだから頑張ってるのよ」
兄様と成実は言いたげな目をしているし、小十郎は苦笑いだ
何を言われようとこれは今日限りだ!
明日からは元に戻すんだから!
それはそれとして、お土産はどこで買うんだろう
仙台駅で買って帰るつもりなのかな
「そう言えば喜多さ……お喜多は?」
「喜多姐ちゃんなら一足先に東京に帰ったぞ
この六日間、お前の世話ができて嬉しかったって顔してな」
「え!?
私、挨拶もしないまま別れたの!?」
「どうせ向こう戻ったら会えるぞ」
「……それはそうだけど!」
そういうことじゃない、と言いかけた時、音楽が流れ始めた
いよいよショーが始まるらしい
男性の声が開始を告げ、壮大な音楽と共にイワシの群れが動き始めた
まるで意志を持ったひとつの生き物のように、数万匹のイワシが群れをふたつに分け、ひとつになる
子供たちは前のめりだ
私もついつい見入ってしまった
イワシの群れって水中ではこんなふうに動くんだ
「すごいもんだな」
「はい……」
「鰯なんざ捌いて食うもんだと思ってたが、見せ物としても成立するとはな」
「……帰ったら鰯で何か作るか……」
「成実……せめて水族館を出てからにしろ」
「台無しですよ、成実さん……」
「さすがに悪かったと思ってます……」
成実さんが遠い目をして呟いた
悪かったと思うなら言わなきゃいいのに
日差しが差し込む大水槽で、イワシが躍動するショーは、兄様が教えてくれた通り、五分程度で終わった
観客が席を立って散っていく中、私たちはまだ座っていて
「素敵なショーでしたね」
「おう
案外、後ろから見るってお前の作戦、当たってたかもな」
「次はアシカとイルカのショーが十三時から開始とのこと
先に昼食になさいますか」
「Well……OK.
先にlunchと洒落込むか」
「わーい!
実はもうお腹空いてて、ずっと鳴ってたんですよね」
「フードコートあるってよ
とりあえず行ってみるか」
留守さん達が居ないので、席取りもしないといけないもんね
今日は平日だから、フードコートも空いてるといいけど……
ようやく四人で立ち上がって、一階へ降りる階段へと向かっていく
その途中で「ああ」と兄様が何かを思い出したように声を出して、私を振り返った
「今日は敬語もさん付けも無しだって話だったな?」
「なんで諦めてくれないの?」
「Ah?
諦めるのはお前のほうだぞ」
「……絶対に諦めないんだから……」
「何がそんなに嫌なんだかなぁ」
どうして理解を得られないんだ……
そこまで変なことを言っているつもりはないのに……
三人ともどれだけ気に入ったんだ、敬語がない私を
