番外編3 宮城旅行仙台編・1日目
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……聞いていなかった私が悪い
それはわかっている
これは完全に私が悪い
……だからって!
「小十郎さん助けてください……」
「おいコラどこ行く」
「せめて成実さんの隣に」
「No.」
にべもなく却下されてしまった
本当に……?
わたし、兄様の真横でお夕飯を……!?
「し、成実さん……」
「……悪い、今回はお前の自業自得だ……」
「そんなぁ……」
成実さんはそう言って、離れたところで一人座っている
ひどい、本当なら成実さんの隣で私も食べるはずだったのに
小十郎さんは私を捕まえて離そうとしない、お怒りの独眼竜に我関せずを貫いた
「食前酒はわしが國をご用意しております」
「小十郎さん!
淡々と準備してないで助けてください!」
「よりにもよって俺宛の手紙をネタにするからだろ……」
「く、くぅ……!
こうなったら……片倉小十郎!
私を助けなさいっ!」
「小十郎、手ェ出すんじゃねぇ」
「しかし……」
「俺の命令が聞けねぇってのか?」
「……滅相もございませぬ」
諦められよ……と顔が言っていた
ひどい、ここまで味方がいないなんて
もはや喜多さんが頼みの綱だ……
「失礼致します」
「あ、喜多さん!」
やっと来てくれた!
なんとか一言、この傍若無人に言ってやってくれ!!
「たまには兄妹水入らずも悪かねぇだろ?」
「そうですわね、普段は成実様に取られてしまいますから
お飲み物は何になさいますか?」
「喜多さんあの」
「あ、俺ビールで
夕華は?」
「あっじゃあ私もビールで」
「OK,全員beerだ」
「かしこまりました」
「喜多さんッ!」
ああダメだ、喜多さんが忙しそうに立ち去ってしまった
万事休すだ……
……別に兄様の隣が嫌なわけではないんだけど
成実さんが離れてるのがなおのこと心にくる……!
「これに懲りたら、梵のこと揶揄うなよ」
「はい……」
小十郎さんみたいに、弱みを握ってから揶揄うべきだったな……
出たり入ったりの片倉義姉弟によって、美味しそうな前菜が並んでいく
そうしてキンキンに冷えたビールが三つやってきた
「普通に乾杯でいいか?」
「今の世で戦勝万歳はさすがに……
成実さんしか音頭を取る人いませんよ」
「あ〜……こういうの、留守にやらせると上手いんだよな……」
乾杯、と成実さんが言って、三人でグラスを合わせる
よく冷えていて美味しい
……ナチュラルにハートランドが出てきたけど、何も考えないことにした
「ん、前菜が美味しい」
「流石に腹減ったな」
「明日は一日、歩き回るぞ
疲れを残すなよ」
「はぁい」
なんたって明日はいよいよ、仙台の中心地を巡るのだ
瑞鳳殿に青葉城、大崎八幡宮に青葉神社
もちろん途中で仙台市博物館に立ち寄るのも忘れずに
「ほんと楽しそうだよな、お前」
「実際楽しいですもん」
なんだかんだで、今の我々のルーツとなるお人の歩まれた歴史だ
知っておいて損はない
兄様はちょっと不満気だけど
「そういや酒って何を用意してんだ?」
「勝山は全種類あるらしい
あとは無難なselectionだ」
「勝山って、白石で飲んだ……?」
「そう、伊達家御用達の酒蔵
しかし全種類とは恐れ入ったな」
お酒の名前が書いてある紙を兄様から見せてもらったけど、正直どれが何だかさっぱりだ
もう名前で適当に決めていいかな
いっそ兄様に決めてもらおう
「兄様のおすすめで」
「そりゃ期待を裏切れねぇな
All right.
とびきりの酒を飲ませてやる」
兄様が小十郎さんを呼んで、「くらのはな」と伝えた
退出していった小十郎さんと入れ違いに、先椀を持ってきた喜多さんが入ってきた
「木耳 真丈の霙仕立てでございます」
「わ、美味しそう…!」
白身魚のすり身にキクラゲを刻んで練り込んでいるらしい
なんだそれ、絶対に美味しいやつじゃん
しかも霙仕立てだなんて、冬料理の代名詞みたいなものだ
「続いてこちらがお刺身でございます
今回は鮪と白牡丹海老、鯛、蛸、烏賊でご用意致しました
夕華様は生海老が苦手でいらっしゃいますので、代わりに銀王のお刺身でご用意しております」
「ありがとうございます……」
もう見慣れたけど、相変わらず、すんごいサシの入ったマグロだ
大トロがステーキかと思う分厚さでカットされてる……
「お待たせ致しました
蔵の華でございます」
「Thanks.」
「猪口は三つご用意致しましたが」
「お前も飲むだろ」
「もちろん飲むに決まってんだろ」
即答で成実さんが頷いた
それぞれお猪口を手に取って、兄様が青、成実さんが水色
私は兄様と同じ青色にした
成実さんが恨めしげな目をしていたけど、兄様の真横にいて、同じ色を取らないわけにはいかなかったんだ……
それはわかっている
これは完全に私が悪い
……だからって!
「小十郎さん助けてください……」
「おいコラどこ行く」
「せめて成実さんの隣に」
「No.」
にべもなく却下されてしまった
本当に……?
わたし、兄様の真横でお夕飯を……!?
「し、成実さん……」
「……悪い、今回はお前の自業自得だ……」
「そんなぁ……」
成実さんはそう言って、離れたところで一人座っている
ひどい、本当なら成実さんの隣で私も食べるはずだったのに
小十郎さんは私を捕まえて離そうとしない、お怒りの独眼竜に我関せずを貫いた
「食前酒はわしが國をご用意しております」
「小十郎さん!
淡々と準備してないで助けてください!」
「よりにもよって俺宛の手紙をネタにするからだろ……」
「く、くぅ……!
こうなったら……片倉小十郎!
私を助けなさいっ!」
「小十郎、手ェ出すんじゃねぇ」
「しかし……」
「俺の命令が聞けねぇってのか?」
「……滅相もございませぬ」
諦められよ……と顔が言っていた
ひどい、ここまで味方がいないなんて
もはや喜多さんが頼みの綱だ……
「失礼致します」
「あ、喜多さん!」
やっと来てくれた!
なんとか一言、この傍若無人に言ってやってくれ!!
「たまには兄妹水入らずも悪かねぇだろ?」
「そうですわね、普段は成実様に取られてしまいますから
お飲み物は何になさいますか?」
「喜多さんあの」
「あ、俺ビールで
夕華は?」
「あっじゃあ私もビールで」
「OK,全員beerだ」
「かしこまりました」
「喜多さんッ!」
ああダメだ、喜多さんが忙しそうに立ち去ってしまった
万事休すだ……
……別に兄様の隣が嫌なわけではないんだけど
成実さんが離れてるのがなおのこと心にくる……!
「これに懲りたら、梵のこと揶揄うなよ」
「はい……」
小十郎さんみたいに、弱みを握ってから揶揄うべきだったな……
出たり入ったりの片倉義姉弟によって、美味しそうな前菜が並んでいく
そうしてキンキンに冷えたビールが三つやってきた
「普通に乾杯でいいか?」
「今の世で戦勝万歳はさすがに……
成実さんしか音頭を取る人いませんよ」
「あ〜……こういうの、留守にやらせると上手いんだよな……」
乾杯、と成実さんが言って、三人でグラスを合わせる
よく冷えていて美味しい
……ナチュラルにハートランドが出てきたけど、何も考えないことにした
「ん、前菜が美味しい」
「流石に腹減ったな」
「明日は一日、歩き回るぞ
疲れを残すなよ」
「はぁい」
なんたって明日はいよいよ、仙台の中心地を巡るのだ
瑞鳳殿に青葉城、大崎八幡宮に青葉神社
もちろん途中で仙台市博物館に立ち寄るのも忘れずに
「ほんと楽しそうだよな、お前」
「実際楽しいですもん」
なんだかんだで、今の我々のルーツとなるお人の歩まれた歴史だ
知っておいて損はない
兄様はちょっと不満気だけど
「そういや酒って何を用意してんだ?」
「勝山は全種類あるらしい
あとは無難なselectionだ」
「勝山って、白石で飲んだ……?」
「そう、伊達家御用達の酒蔵
しかし全種類とは恐れ入ったな」
お酒の名前が書いてある紙を兄様から見せてもらったけど、正直どれが何だかさっぱりだ
もう名前で適当に決めていいかな
いっそ兄様に決めてもらおう
「兄様のおすすめで」
「そりゃ期待を裏切れねぇな
All right.
とびきりの酒を飲ませてやる」
兄様が小十郎さんを呼んで、「くらのはな」と伝えた
退出していった小十郎さんと入れ違いに、先椀を持ってきた喜多さんが入ってきた
「
「わ、美味しそう…!」
白身魚のすり身にキクラゲを刻んで練り込んでいるらしい
なんだそれ、絶対に美味しいやつじゃん
しかも霙仕立てだなんて、冬料理の代名詞みたいなものだ
「続いてこちらがお刺身でございます
今回は鮪と白牡丹海老、鯛、蛸、烏賊でご用意致しました
夕華様は生海老が苦手でいらっしゃいますので、代わりに銀王のお刺身でご用意しております」
「ありがとうございます……」
もう見慣れたけど、相変わらず、すんごいサシの入ったマグロだ
大トロがステーキかと思う分厚さでカットされてる……
「お待たせ致しました
蔵の華でございます」
「Thanks.」
「猪口は三つご用意致しましたが」
「お前も飲むだろ」
「もちろん飲むに決まってんだろ」
即答で成実さんが頷いた
それぞれお猪口を手に取って、兄様が青、成実さんが水色
私は兄様と同じ青色にした
成実さんが恨めしげな目をしていたけど、兄様の真横にいて、同じ色を取らないわけにはいかなかったんだ……
